読者の皆さま、この度はブランドの力で組織を変革するヒントが得られる Brandge(Brand × Change)をご覧くださり誠にありがとうございます。この投稿では今後Brandge(ブランジ)をより多くの方にご愛読いただくため、メディアに込められた想いや、我々が目指す世界観についてお話します。
ブランドが必要な理由
我々の人生に豊さや感動を提供し続けて、世の中を前に進めてきた企業達にはある共通点があります。それは高次なブランド理念です。実際にステンゲル50というブランドの専門家によって調査され、素晴らしいブランドを持つ企業として割り出された世界的な企業達は、当時の米国を代表する株価指数”S&P500″の平均値よりも実に4倍も高く、競合ひしめく中でも圧倒的な地位を確立しています。
なぜ世界を代表する企業は高次のブランド理念を持っているのか。その答えは単純です。企業を大きくするには事業の成長が必須であり、その事業は企業に属する人々によって生み出されるという構造になっています。つまり、今会社に属する人たちがどんな想いや理念、思想を持って働いているかが価値創出において最も重要で根源的な要素であり、その集合体として生み出される全ての企業活動によって形成されたイメージこそがブランドとなります。したがって、世界を代表する企業は、それを成し遂げるブランド理念が必要であり、彼らは妥協なくそれらを構築してきたからこそ、圧倒的な事業を生み出し続けられているのです。
今世の中は目まぐるしい変化の過渡期を迎えています。テクノロジーの発展によって産業構造が大きく変わり、破壊的イノベーションによって長年維持し続けられてきた業界構造すら変わろうとしているのです。そういった理由から業界業種・企業規模問わず、現代の時代背景に準えた変革を成し遂げる戦略が必要であり、次の10年を生き延びていくためにはその戦略を実行し続けなければなりません。
また一方で、世界的にはサステナビリティー社会と言われるように、ESGを中心とした短期的な利益追求ではなく中長期的な社会発展、生活環境の保全といった取り組みが注目されており、機関投資家の中ではESGに反する企業には投資を行わないといった制約や、逆に積極的にESG活動を行う企業に対して好条件での資金投入が行われるような動きを見せています。特に直近では新型コロナウィルスによる人類存続危機を経験し、利益以上に社会が持続化していくことの重要性が全世界的に浸透していきました。
そういった外部環境から、今企業には目まぐるしい変化に即座に対応し、全社的な変革やり遂げる戦略と、それを実行しきる組織が必要です。加えて価値ある企業として成長していくために、短期的利益ではなくESGを代表とした中長期的な社会貢献をビジネスに取り入れた企業活動が求められています。
これらの要件を満たす1つの道筋が、『ブランド理念経営』であると我々は考えています。
それは企業の存在意義である理念をより高次化し、その理念を元に企業活動が推進され、競争力の源泉となる価値を生み出す組織を構築することができます。またブランドや組織といった価値は無形資産として捉えられ、一度構築することができれば唯一無二の競争優位性となり、他社との圧倒的な差別化を実現することができるでしょう。
我々は、本質的かつ一貫性をもって対象の価値を最大化する効力を持つブランドという概念を世の中の経営戦略、特に価値を創出する原石となる人財一人ひとりにフォーカスした組織戦略の中に組み入れることで、唯一無二の価値をもとに持続的な成長を実現する企業を1社でも多く生み出すことを目指します。
ヒューマン・アセット・ブランディング
企業の唯一無二の競争優位性を生み出すブランドを構築するのは、紛れもなくその企業に属する社員一人ひとりです。すなわち、ブランド理念経営において最もレバレッジをかけるべき資産は”人”であると我々は考えています。
一般的に人材とはHuman Resourceと呼ばれ、企業にとっては資”源”であり、その根本にある考えには、燃料と同じで”足りなくなったら補充するもの”という側面が強く、歴史を辿っていっても労働力とは企業成長を実現する代替可能な一資源として見られてきました。
しかしその構造は企業戦略として収益が予測でき、イノベーティブな発想がなくとも明確なプロセスを少しでも効率的に運営していくことで利益追求ができた旧時代的背景を前提とした考え方であり、現代のように業界構造や産業構造が変化し、長年蓄積してきたノウハウやナレッジが活用できず、世代間格差が広まって一概的な価値観でまとめ上げるような組織活動が行えない状態では機能しない考えです。
また一方で終身雇用が前提だった日本において、時代変化に対応するために雇用慣習にも変化が生じています。1社で勤め上げるのが当たり前という価値観から、副業や兼業を取り入れながら、転職を通じてキャリアアップしていくという一種欧米的な動きを見せ、雇用の自由度が増している状態です。その為、優秀な人財になればなるほど選択肢は拡大し、企業人事から見れば採用・定着化の難易度が高まる一方です。
つまりは、企業成長において人財の戦略的活用は欠かせない状態であり、かつ労働の自由化によって優秀人財の採用・組織定着が困難になっているのです。
こういった背景を受け、我々は企業経営において人財を競争力の源泉を生み出す”無形資産”であると認識し、その資産価値を向上させる(=ブランド化する)ことで企業の持続的な成長を実現するヒューマン・アセット・ブランディングという戦略を提唱し、企業戦略への実装に向けて活動を開始しました。
具体的には、ブランド理念経営に基づく事業戦略と組織戦略を結び付け、特に社員一人ひとりにフォーカスした上で、自らの理念を追求していくことが企業理念の追求となる循環サイクルを構築し、個人と企業が相互成長できる仕組みを創り上げることをゴールとしています。
Brandgeの役割
Brandge(ブランジ)は、ヒューマン・アセット・ブランディングの戦略設計、推進、効果創出を実現するために有益なTipsを定期的にコンテンツとして配信するメディアです。
BrandgeはBrandとChangeの造語で、ブランドの力で組織を変革するヒントが得られるHR戦略メディアとして運営しています。
我々のミッションは、ブランド理念経営に基づくヒューマン・アセット・ブランディングの考え方を通して、少しでも世の中に素晴らしい組織を増やすことと考えており、我々が活動を通して知りえた有益な情報やナレッジを積極的に開示し、読者である皆さまの企業活性化にも生かして頂きたいと考えています。
コンテンツは主に戦略を要素分解した、採用ブランディング、組織ブランディング、インサイト、そしてそれらの企業事例という4つのカテゴリーを設けており、それぞれを定期的に更新しています。取り上げるコンテンツについては、読者の皆さまの意見も多分に取り入れながら企画していきますので、是非お気兼ねなくご要望・ご意見等頂けますと幸いです。
運営企業
Brandgeを運営するのは、Game Changers合同会社です。同社はこのメディアの運営に加え、ブランドに関する企業向けコーチングや、ヒューマン・アセット・ブランディングの戦略立案・戦略推進、ブランド理念経営に基づく事業成長コンサルティングといったサービスを展開しています。
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